「ただいまーお母さん、お腹空いたー!!!」
「ねぇねぇ、ママ、今日のご飯何?」
子供の頃毎日のように発していた言葉。
子どもにとっての楽しみは、ご飯。
大人になっても、それは変わらない。
毎日待ち遠しくて、食べてほっと落ち着くのは、やっぱりおうちごはん。家庭料理。
きっとどこの国の人もおなじだろう。
ここでは、ベトナムの一般的な家庭料理のレシピを紹介します。
- ベトナム料理を自分で作りたい人
- ベト彼に手料理をふるまって胃袋わしづかみしたい人
- ベトナムの一般的な家庭料理の作り方が知りたい人
1週間に1品、新しい料理を作れば
1年で52品!
ベト彼がいる人は、家族になるその日まで(いや、ずっと?)
ベトナムの家庭料理レパートリーを増やし、がしっとベト彼の胃袋を掴みましょう!!Let’s go!
Canh chua cá lóc
ベトナム南部の代表的な家庭料理である「Canh chua cá lóc」。日本語に訳すと、「甘酸っぱい雷魚のスープ」とでも言いましょうか。Cá lócはベトナムでよく食されている川魚です。ベト夫からのリクエストも多く、おふくろの味なのかなぁとも思います。所要時間は30分です。
1 材料 4人分
【A/魚下準備】
- Cá lóc 1匹(700gくらい)
- ヌックマム 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1
- 味の素 小さじ2(お好みで)
【B/野菜系】
- もやし 100g
- トマト 3-4つ
- オクラ 10くらい
- Bạc Hà(茎)1本
- 空心菜 100g
- パイナップル/半分、キャベツ/半分(お好みで)
【C/薬味系】
- にんにく 4-5かけ
- Ngò om 4-5本
- Ngò gai 4-5本
- Me 1パック
- 唐辛子 1本
【D/味付け】
- ヌックマム 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1
2 調理
①【魚系】1.をきれいに洗って、2,3,4を混ぜ合わせ1時間くらい漬け置きします。
②【野菜系】野菜を食べやすい大きさに切ります。野菜は、家庭によって変わるようです!トマトから時計回りにトマト➡キャベツ➡もやし➡ニンニク➡Ngò om➡Ngò gai➡オクラ➡Bạc Hà➡空心菜です。
③【薬味系】ニンニクとNgo系はみじん切りにします。Me(タマリンド)はそのままでOK!
3 スープの下準備
④お水1.5Lを沸騰させて、【薬味系】のMeを入れます。味噌のように溶かしたら、すくいあげてお椀に戻しておきましょう。
⑤魚の身をスープに入れて、身が白くなるまで約5分中火で煮ます。残ったつけ汁は捨てないで!
⑥魚が煮えたら、野菜を入れましょう。家で一番大きい鍋がBEST!
⑦魚の付けだれ+下の調味料を投入し、味見をして、酸味が足りなければ、写真のようにMeを溶かして再度入れます。そのままコトコト10~15分くらい煮ましょう。
- ヌックマム 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1
4 ニンニクフレークを作る
⑧大さじ1杯の油で、みじん切りにしたニンニクを揚げます。たっぷりの油でカリっと上げる場合は、にんにくだけ取り出しましょう。
5 仕上げ
⑨熱々のスープに、ニンニクを入れます。少量の油であれば、そのまま入れちゃってOK!
Ngo系の薬味とお好みで唐辛子(細く輪切り)を入れます。最後にヌックマム、塩、砂糖で味を調えます。
お皿に盛ってできあがり!(写真には写っていませんが)唐辛子入りヌックマムに漬けて食べます!
ヌックマム事情
今回利用したヌックマムはコチラ。Hưng Thịnhのビン入りのヌックマム(濃度35度)。ヌックマムは度数が上がれば、値段も上がります。同じ内容量でも12度は15000ドン~、35度は50000ドン~という具合です。買うときは、度数をチェックしてみましょう!
このヌックマムは、味が濃くて我が家の愛用品ですが、難点が一つ・・・
注ぎ口をはさみで切らないと使えない!
ユニバーサルデザインになるのはいつかなー…
まとめ
さて、記念すべき第一回目を【Canh chua cá lóc】にしたのは、このスープが日本の味噌汁のように家庭によって味も具も違い、なんだかほっとする味だからです。
フーフーしてから、一口すすり、天を仰いで「ふふぁあ~」っと、満足そうに食べてくれるベト夫が見たくて、もう何度も作り、今では目分量で作れるようになりました!
味の決め手は、何といってもこの薬味のNgo系!!!日本で栽培して出回ってほしいベトナム野菜1位です!手に入りにくい薬味で再現するのは難しいかもしれないけど、ベトナムに来たらぜひ食べてみてくださいね!
Canh chua cá lóc(雷魚のカインチュア)で、ベト彼とベト夫の胃袋わしづかみ!